ダイヤモンドの選び方

ダイヤモンドは、ギリシャ語の「アダマス」(征服されざる石)を語源にもちます。熱にも酸にも強く、なにものにも傷付けられない万物最高の硬さ、そしてなによりも、その類い稀なる崇高な輝きは、語源通り「征服できない美の最高峰」と言えます。

今やダイヤモンドは人々にとって最も人気のある宝石ですが、14世紀にカットの技術ができるまでは「非常に硬い石ころ」という扱いでした。20世紀に入り、最高の輝きを引き出すカットデザインが確立され、「美しさ」「丈夫さ」「稀少性」を合わせ持つ人々の富と名声の象徴として、宝石界のスターダムへとのし上りました。

 

◆ダイヤモンドの形を選ぶ

良いダイヤモンドにめぐり合うには、まずダイヤモンドの形を選びましょう。ご覧の通り、真円・楕円・ハート・しずく型・四角・・・など種類が豊富にあります。中でも最もダイヤモンドの美しさを引き出す「ラウンド・プリリアント・カット」がオススメです。

shape

 

◆ダイヤモンドの4Cを知る
次に「4C」について知っておきましょう。ダイヤモンドの品質を表す要素は4つあり、それぞれ「Carat」「Color」「Clarity」「Cut」の頭文字を取って「4C」と呼びます。美しさと価格のバランスがとれた素晴らしいダイヤモンドを手に入れるために4Cの知識が不可欠です。

 

[Carat / カラット]
ダイヤモンドの「重量」で、1カラット(ct)は0.2gに相当します。当然カラットが大きければ見た目も大きくなります。自分に合ったふさわしいサイズを選ぶことが大切です。
carat

 [Color / カラー]

ダイヤモンドの「色合い」です。無色に近いほど価値があります。ランクが下がっていくほど黄色味を帯びてきます。青色やピンク色を帯びたカラー・ダイヤモンドもありますが、無色以上の価値があります。
color

 

[Clarity / クラリティ]

ダイヤモンドの「透明度」をあらわします。多くのダイヤモンドは微細な不純物を含んでおり、含有物が少ないほど光が透過しやすいため輝きが増します。

clarity

 

[Cut / カット]

研磨職人によるダイヤモンド表面の「研磨状態」の評価です。理想のプロポーションに近いほど輝きを増します。

cut

もちろん、全ての4Cで最高ランクを選べば、最高品質のダイヤモンドを手に入れられますが、いくらお金があっても足りません。どのCを重視し、他グレードを譲歩して下げることが重要になります。特にこだわりがないのであれば、誰が見ても違いが分かる「キャラット(大きさ)」を重視し、他のグレードを妥協できるレベルまで落とす事をオススメします。落とし所をご指南しますので、御気軽にご相談ください。